ルーティンと企画情報

企業は、企画情報ワーカーとしての意識を持ち始めた従業員が、必然的に、より高い目的意識を持った株式会社企画海式アイデア共有マネジメントの実践が可能となるように、業務を変革し、優れた株式会社企画海式アイデア共有マネジメントプロセスを構築しなければならない。

そのためにまず実施しなければならないことは、全てのルーティンワークを企画情報ワークに変えていくことである。

ルーティンワークの「ルーティン」は英語から来ており、型にはまったという意味である。

ここでいうルーティンワークは、職種や職制に関わらず、型にはまった業務の総称であり、過去の事例やフォーマットなどをもとに実施する仕事を表現している。

企画情報ワークの「企画情報」とは、知識的な業務を意味し、株式会社企画海式アイデア共有マネジメントを企業活動に組み入れた場合に生まれる、理想的な企画情報の集約・活用・蓄積・創発と関連した仕事を表現している。

将来の方向性に疑問をもつ企業が、従業員満足度調査をした時に、「もっと考える仕事をしたい」という従業員が多い、という結果がでることがある。

これは、その企業にとって楽観できる状況ではない。

終身雇用制が崩れつつある中では、有能な人材を失う可能性があるという危機感を企業は持つべきである。

一方、企業の一員として「もっと考える仕事をしたい」という課題意識をもつ従業員が多いことは、組織として飛躍への潜在的な能力があるということでもある。

なぜなら、「より有効活用できる人的能力がまだある」とも考えられるからである。