webライティング式スクリーン・アイテム・ドキュメント

設計の目的は、使う立場の顧客と作る立場のプログラマのコミュニケーションを成立させることにある。

コミュニケーションを成立させるための橋渡し役となるのが、スペックパターンである。

画面構成全体を分析していけば、必ず中心となる画面が見つかるはずです。

多くの場合、中心となる画面には、入力データの種類が集中しています。

例えば、日付期間設定で、ほかの入力項目、ほかのデータベーステーブル・レコードとからみ合うエラーチェックを必要とするものや、業務上大きく扱いを分けることになる区分指定などです。

いずれも業務上重要な入力データです。

入力データの種類をもっとも多く網羅している画面と、処理上重要な画面(もっとも頻繁に利用するwebライティング型システムの顔ともいえる画面)をピックアップして、スペックパターンの作成を行います。

顧客との打ち合わせを行いながら、仕様策定者とインプリメント・リーダーが協働で、webライティング式ブループリント(主としてwebライティング式スクリーン・アイテム・ドキュメント)の日本語表現の詳細を詰めます。

すでに承認済みのスペックパターンが作成できているのであれば、そのwebライティング式スクリーン・アイテム・ドキュメントを手がかりに、顧客と相談しながら画面の設計を進めます。

webライティング式スクリーン・アイテム・ドキュメントに記述してある内容はすべて声に出して読みあげ、個々の画面項目ひとつひとつについて、その動きの詳細を顧客側に確認してもらいます。

場合によっては、顧客現場担当者に承認してもらうことも必要です。

webライティング式スクリーン・アイテム・ドキュメントのレビューを行い、設計の承認を得ます。

ムダな作業は少しでも減らすためには、要求定義の期間中にスペックパターンの作成を済ませて、主要ステークホルダー問で合意が取れていることがベストです。

この作業を行っていなければ、画面遷移構成など、利用する言語やフレームワークによって作り方が変化する部分についても、検証を行う必要性が生じます。

したがって、できるだけ要求定義工程で最初のスペックパターンの作成を行うように心がけるべきです。